中国税関当局が公表した統計によると、2025年11月の中国におけるレアアース関連製品の輸出量は、年間でも高い水準となった。11月は、中国と米国がレアアース分野を巡って一定の合意に達し、中国側が輸出管理の運用を緩和して以降、初めての本格的な月となる。
同月のレアアース磁石の輸出量は6,150トンと、10月から12%増加した。これは2025年1月に記録した過去最高水準に次ぐ量であり、輸出の回復傾向が鮮明となっている。
国・地域別に見ると、日本向け輸出が大きく増加し、前月比35%増の305トンに達した。これは2025年に入ってからの最高水準であり、日本向け供給の持ち直しが際立つ結果となった。一方、米国向け輸出は582トンと、10月から11%減少したものの、年後半の平均的な水準は維持している。
中国は2025年4月、米中間の貿易摩擦が激化する中で、レアアース輸出に対する管理を強化し、世界のサプライチェーンに影響を及ぼした。レアアースは、軍需、電気自動車、半導体、スマートフォンなど、先端産業に不可欠な重要資源である。
その後、10月末に行われた米中首脳間の協議を契機に、関税や供給安定化を巡る調整が進み、中国のレアアース輸出は段階的に回復基調に入った。
中国税関の統計によれば、2025年1~11月の累計輸出量は、前年同期比で2%減となっており、年間では依然として慎重な推移が続いている。
なお、日本は当時、中国と外交面で摩擦を抱えていたものの、レアアース分野では実務レベルの取引が継続されており、11月の対日輸出急増は市場関係者の注目を集めた。
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